
混声合唱
FORREST, Dan
Requiem For The Living
パナムジカコード: | GF4103A |
2,850円(税込) | |
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- 出版社 :Hinshaw Music
- 声部編成:S(Boy and/or mezzo soprano), T soli + SA
- 伴奏 :オーケストラ(ピアノ伴奏版)
- 言語1 :ラテン語
- 演奏時間:40'00"
- ページ数:64

ヒッコリー・コーラル・ソサイエティの創立35周年を記念して委嘱されたこの「生けるもののためのレクイエム」は、通常のレクイエムで歌われる「DiesIrae」(怒りの日)のテキストを省き、代わりに「Vanitas Vanitatum」(空のなかの空)という、仏教の色即是空にも似た聖書の言葉による曲を2曲目に配していることが大きな特徴となっています。すべては空虚、この生命というものですら根本は虚無である…と、"生きる"ことへの痛みを表出するかのような厳しい音楽が流れます。そこにフォーレのあの優美なレクイエムを思わせる「Agnue Dei」、「Sanctus」が続きます。
そして終曲の「Lux aterna」には、作曲者は、単に人生が無意味であると否定したかったのではなく、諍いを続ける辛い人生にも神の救い、翳ることのない永遠の光があると説きたかったことが垣間見えることでしょう。この世の中を生きるわたしたちへ、生きる意味を問いながらも、あたたかな眼差しで見守る大きな愛の存在を信じるダン・フォレストからの贈り物とも言うべき作品です。
なお伴奏は、フルオーケストラ、チェンバーオーケストラ、エクスパンディド・チェンバーオーケストラの3種類の編成での演奏が可能です。