新刊案内

第4回東京国際合唱コンクールが、今年も開幕いたしました。
一般社団法人東京国際合唱機構(代表理事・松下耕)が主催するこの「東京国際合唱コンクール」は、2018年の第1回開催から、従来の日本の合唱コンクールとは趣の異なる開催方式と国内外から集まる合唱団のハイレベルな演奏の数々だけでなく、国を超え、人種を超え、宗教を超え、人と人が温かく『繋がる』コンクールとして、世界各国から注目を集めています。昨年同様新型コロナウイルスの影響はまだあるものの、今年は海外からの審査員や合唱団が来日参加したり、ヴァーチャルクワイアも参加可能な映像作品部門が新たに加わるなど、withコロナ時代にしっかりと対応しながら、新しいことに挑戦し続ける熱いイベントです。
　
今回、そのコンクール課題曲より5タイトル・11冊がパナムジカから一挙に出版されました。コンクールの課題曲ではありますが、演奏会のレパートリーや愛唱曲としても演奏できる素敵な作品の数々です。これまでの課題曲は、海外合唱団のレパートリーとして他の国際合唱コンクールやコンサートで歌われるなど、更なる広がりをみせています。本コンクールから生まれる課題曲が、日本のみならず世界中の合唱団にとってよいレパートリーとなり、国際交流の場などで演奏されるようになれば幸いです。
　
コンクールはWEB配信での視聴も可能です。
詳しくは公式ページをご覧ください。

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[カテゴリーS：学校合唱部部門]ならびに[カテゴリーC：ユース部門]課題曲。
八木重吉の代表作といえる有名な四行詩をテキストとする小品。詩を一目見れば誰もが思い描くことのできる美しい情景に見事に融合したその音楽は、琴が「鳴りいだす」ように、演奏する人や聴く人の心をもきっと掻き立てることでしょう。

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[カテゴリーD：室内合唱部門]課題曲。
小説「嵐が丘」の作者として有名なエミリー・ブロンテによる詩をテキストとした作品。夏の日の入りの美しく輝く陽光を描いた詩に、短2度や長7度を含む和音が随所に隠された音楽は、少々技術力を要されますが、ア・カペラだからこそ奏でられる甘やかな響きが楽しめることでしょう。

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[カテゴリーG：現代音楽部門]課題曲。
「第6回日本国際合唱作曲コンクール」第1位受賞作品の女声版と男声版。詩のもつ不思議な魅力を音楽的に表す手法の一つとして手を使って口をつつんだり、32分休符を多用したりしています。難易度は高めですが、詩・曲ともに独特の世界観を楽しめる作品です。

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[カテゴリーG：現代音楽部門]課題曲。
「第7回日本国際合唱作曲コンクール」第1位受賞作品の女声版と男声版。19世紀に活躍したアメリカの詩人ファニー・イザベル・シェリックの詩をテキストに、9/8と6/8拍子が交互に繰り返される音楽は、寄せては返す波のようなモチーフが随所に表れます。難易度も高過ぎず、美しい小曲をお探しの方におすすめです。

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合唱コンクールの自由曲として歌いたいシリーズ「こどもコーラス・コレクションーシニアー」の最新刊。
歌詞に含まれる言葉、そして伴奏の変化などを意識しながら楽曲に込められた想いを表現してください。
巻末には合唱指揮者・藤澤幸義子による演奏アドバイス、参考音源(演奏：合唱団碧)動画ページへ直接飛べるQRコード付き。

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誰もが聴いたことがある大ヒットミュージカルの名曲6作品を女声三部合唱アレンジで楽しめる一冊！
単曲での演奏はもちろん、曲集をそのままコンサートプログラムとして活用いただくことも可能です。

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作曲者と生前交流のあった詩人両角享子(1923〜2013)による3篇の詩をテキストとした女声合唱曲集とその歌曲版。自然や日常の風景が描かれた慈しみ深い詩に、やさしく寄り添った温かい音楽は、慌ただしく生きる現代人の心をそっと癒してくれることでしょう。大人数はもちろん、少人数の合唱団にもおすすめです。

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日本でも広く知られている文部省唱歌の一つである「庭の千草」の女声2部版です。先に発売されている混声3部版「四つのアイルランド民謡」に収録された同曲は英語詩/ア・カペラなのに対し、こちらは日本語訳詞/ピアノ伴奏付きと、より歌いやすく華やかなアレンジに。
SoloやSoliが選択可能な箇所があり、メリハリの効いた音楽構成も魅力的です。

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ヴォーカル・アンサンブル向けのレパートリーを提供する“Voice Junction”シリーズ最新刊。
ヘンリー・ジョン・ガントレットによるおなじみのクリスマスキャロルを、ラトビアン・ボイシズのリーダーであり作曲家としても活躍するラウラ・ジェカブソンがモダンなア・カペラに編曲しています。
曲は２人のソリストがリードし、合唱団が豊かなハーモニーのスキャットをバックで奏でるスタイルで進行していきますが、曲の最後で合唱団が主役になり、この効果的なクリスマス作品を力強く盛り上げて締めくくります。

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作品を書き終えたときにエルガーが「自分の最高傑作だ」と述べたと言われている本作《ゲロンティウスの夢》は、死にゆく男とその先にある神への旅立ちを描いたオラトリオです。
ジョン・ヘンリー・ニューマン枢機卿の詩をエルガーが感動的な詩情あふれる音楽と演出で仕上げたこの作品は、エルガーの自画自賛にとどまらず、イギリスではヘンデルの《メサイア》、メンデルスゾーンの《エリア》とともに三大オラトリオと呼ばれる人気作となりました。
今回カールスから出版された新版は、すべての原典資料と自筆譜を詳細に検証して作られた初の原典版で、フルスコアとヴォーカルスコアが現在販売中、オーケストラ・パート譜が製作中となっています。
これまで日本ではほとんど演奏されてきませんでしたが、この新版の出版は、後期ロマン派合唱曲の金字塔とも言うべきこの作品を知っていただくよい機会となることでしょう。

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ブルックナーが若干28歳の時に書いた初期の宗教合唱曲。
トランペットとティンパニがマリアへの賛美を祝祭的に彩ります。モーツァルトの精神を受け継ぐような簡潔な形式と小編成のオーケストラでまとめられており、よく知られた晩年の作品と対比させてみるのも面白いでしょう。

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好評のThe Best コーラス・アルバムシリーズの「うたおう！J-POP編」が、広い世代で愛される新しめのポップス作品たちを新たに加えリニューアル発売されました！
イベントや校内合唱コンクールなどで仲間と歌って楽しんでください。

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東日本大震災復興応援ソングとして発表された、国民的歌手MISIAの歌うメッセージ性の強い楽曲。
人気YouTubeチャンネル“THE FIRST TAKE”でも2021年11月に本楽曲の歌唱動画が配信され、彼女の歌唱技術・表現力の高さから多くの人を虜にしました。
同封のCDには音取りの際に嬉しい参考演奏・パート別演奏を収録。またピアノ伴奏音源も一緒に収録されているので、ピアノが使えない場面や伴奏者がいない場面でもバックで流して演奏も可能です♪

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今やその作品が合唱コンクールなどで非常に多くの合唱団で歌われている人気作曲家・三宅悠太が、2011年3月11日の東日本大震災をきっかけに作曲した混声合唱作品。
濃淡のあるヴォカリーズによって多様な風景を描いた「Choral」と、信念ある言葉と生命力のある音楽「空の下」が切れ目なく続き、楽曲が進むごとに次第に核心に迫っていくよう緻密に構築されています。
創る会によって委嘱され、2011年9月に初演されました。(指揮：田中信昭)

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"全国で開かれる地域の合唱祭で何を歌うか"多くの指導者・合唱団が悩まされる、そんな選曲・構成の問題をズバリ解決！入退場込み7分の制限時間にも対応出来るようにつくられた「合唱祭はこの一冊で！」シリーズに新作が登場。
今作では「まさかこの曲が合唱に！？」とつい声に出てしまうような意外な人気楽曲・BGMたちが田中達也の手によってメドレー作品へとまとめられています。演奏会やイベントなどで歌ってくれるかな！？＼いいともー！／

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合唱プロジェクト「レクイエム・プロジェクト」でもこれまで数多くの名作を生み出してきた作曲家・上田益と詩人・伊波希厘のコンビによる女声合唱組曲。
生活の中で身近で普遍的な「いのり」をテーマとしており、多くの団体で愛唱していただけるでしょう。
女声合唱団JOY(指揮：志岐光昭)によって委嘱され、2022年5月に初演されました。

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歌劇《魔弾の射手》やピアノ曲《舞踏への勧誘》で知られる、ドイツ・ロマン派初期の作曲家カール・マリア･フォン・ウェーバーによるミサ曲です。
ドレスデン宮廷劇場の楽長として多忙を極めていた1818年に《魔弾の射手》の作曲を中断して書かれたことから《魔弾の射手ミサ》とも呼ばれていますが、特に音楽的な関連はないとされています。その壮麗な作風と、ドレスデン宮廷の慣習に則って加えられたオッフェルトリウムがまるでオペラアリアのようであるために「オペラ的」と評されたこともこの別名で呼ばれるようになった理由の一つかもしれません。
ソプラノソロに当時ドレスデンで人気を誇ったフィリッポ・ザッサローリを迎え、ウェーバー自身の指揮で行われた初演は成功を収めたものの、その後はあまり演奏されることなく埋もれた存在となっていました。
古典派からロマン派にかけての新しいレパートリーをお探しの合唱団にぜひ取り上げていただきたい作品です。

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マーラーの連作歌曲《若き日の歌》の中からの7曲を女声合唱曲に編曲した作品です。
ドイツの民謡詩集『子供の不思議な角笛』をテキストとした性格も様々で魅力的な歌が選ばれており、20分弱の組曲として演奏するほか、単曲で演奏することも可能です。
マーラー作品の世界に触れてみたい女声合唱団にとって貴重なレパートリーとなることでしょう。

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谷川俊太郎の詩集「すこやかに おだやかに しなやかに」収載の5つの詩をテキストとした女声合唱組曲。
コロナ禍で人との距離が出来てしまい、自分の居場所も見失いかけそうな時だからこそ、自分自身を見つめ、そして “あなたたち”といつまでもつながっていたいとの想いが込められています。内容も「なるべく平易で、親しみやすい、短めの曲を集めたものに」というリクエストに沿って丁寧に音が紡がれており、是非おかあさんコーラスなどで歌っていただきたい作品です。
津女声合唱団(指揮：馬場浩子)によって委嘱、2022年1月に開催された同団の創立50周年記念演奏会にて初演されました。

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全日本合唱コンクール全国大会(高等学校の部)で母校・岡山城東高等学校のピアノ伴奏を務めていたことが合唱界でも大きな話題となった大人気アーティスト・藤井風の『旅路』が混声三部合唱となって登場しました。多くの人の共感を得られる、メッセージ性がとても強い楽曲です。
同封のCDには音取りの際に嬉しい参考演奏・パート別演奏を収録。またピアノ伴奏音源も一緒に収録されているので、ピアノが使えない場面や伴奏者がいない場面でもバックで流して演奏も可能です♪

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沖縄で生まれ育った4兄妹の本土復帰からの歩みと、その両親の物語を描いたNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」の主題歌が、ポップス曲の合唱アレンジで人気のエレヴァートより混声三部合唱になって登場。
同封のCDには音取りの際に嬉しい参考演奏・パート別演奏を収録。またピアノ伴奏音源も一緒に収録されているので、ピアノが使えない場面や伴奏者がいない場面でもバックで流して演奏も可能です♪

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日本音楽集団創立メンバーの一人で、尺八・箏など日本古来の楽器を取り入れた作品を多く作曲している長澤勝俊による合唱曲。
私たち日本人の誰でも持っている「ことば」が優しいかたちで、しかもユニークに生き生きと現代に息づく谷川俊太郎の「わらべうた」をテキストに、作曲者が長年培ってきた手法を用いて音楽にしています。
男声合唱曲としては平易に仕上がっていますが、その優しい言葉使いと音から歌うほどに詩の情景が思い描かれ、歌い手にも聞き手にも感動を与えます。(編集者より)

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